勉強になりました
自家産個体です。珍しく柄物(グリーン系)を取りました。
全長5.5cm程度でしょうか…柄も少し出てきています。
この画像の個体を見て、多くの人は順当に育っているなと思うと思います。
しかし、この個体たちは3cmくらいの時アンモニアを出してしまい鰓を痛めた個体です。
半数はすぐに死亡し、残った個体も真っ黒、徐々に落ちていき辛うじて生き残った個体がこいつらです。
ディスカスの育成は、(特に成長期に)一度コケてしまったら一流個体を作り出せないという定説?があるような気がしますがこの個体たちを見ていると程度にも寄りますが必ずしもそうでないような気がしてきます。
この個体たちを育成することで、そのことを確認できたことは今後のディスカスの育成を考えるうえで非常に大きいな…と思うとともにもう一つ、よい経験ができました。
というのは、鰓を痛めた個体は水質変化に敏感ですぐに真っ黒になったりエサを食べなくなったりするわけですが水替えをすると必ず黒くなるんです。これは鰓を痛めた個体だからというよりディスカス全体にとっても水替えは潜在的に体調を悪化させる要因であるということだと感じました。
ディスカスを飼おうとしたら、ほかの魚を飼育するより遥かに水替えの頻度・量は多くなると思います。
これ自体は悪いことではないと思うのですが、やはり多く替えるからこそ、水替えという作業はルーチン的ではなく魚のコンディション・原水の水質の季節変動に合わせてより考慮した作業であるべきだと感じました。
文章に興してみると、なんとも当たり前の話でわざわざ日記にするほどのことでもないですが、そのことを飼育10数年目にしてちゃんと確認できたという点で、こいつらの育成は価値あるものだったと思います。
(過去形ですが育成中です)